徒然、時々晴々

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短編#2 どうせなら

「死にたい」

受話器越しだが 確かにそう聞こえた

「死にたい」

泣きながら 鼻を啜りながら


先の見えない時代の中で
どこへ向かうべくして
生まれて来たのだろう

思いもよらない裏切りに
頭が真っ白になる
電話の向こうの彼女もそう

長電話の果ての答えを求めるより
どうせなら今一度足もとでもごらん
そのあとで電話をくれてもいいから



仮に死んでしまったとして
黄泉の国に流れれば幸せは見つかるのだろうか
どんな場所かは知らないが


この満たされすぎた島国の外には
生きたくも生ききれない生命ばかりで
パンを一枚かじる間に
ガラクタみたいに今日も消えていく





前途多難 ゴールは知らない
どのみち半ばの人生
どうせなら


「強く生きたい」


と言ってみませんか。
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  1. 2011/05/06(金) 05:51:20|
  2. 短編
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短編#1 大人の階段

将来の夢は何かと問われ

「メジャーリーガーです」 

そう答えていたのは今は昔


スーツに革靴重苦しい鞄
それが彼の標準装備 ユニフォームもスパイクも押し入れの中


人は年を重ねるごとに何かを忘れてしまうらしい
そしていつしか当たり前のように受け入れてしまう

夢を追いかけに都会へ旅立った友は
やたらとフォーマルな男になって帰ってきた
板についたセールストーク 
それが少し寂しく思えた



大人になるってどういうことなんだろう
ネクタイをちゃんと締めれるようになることですか

常識がないと笑いますか 現実を見ろと仰いますか
少しだけ、あがいてみてもいいですか?




  1. 2011/05/02(月) 13:01:27|
  2. 短編
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